苫小牧市高丘の樽前山神社で、初詣客向けの縁起物の準備が急ピッチで進んでいる。みこらが破魔矢などを一つずつ手に取り、汚れや傷がないかをチェック。作業は31日まで続く。
災いを払うとされる破魔矢約3000本や福をかき込む熊手約1000本、繁殖力の強さから縁起が良いとされる福笹(ふくざさ)約100本―の他、福升や「えと土鈴」も用意している。
19日、作業に当たっていたみこの窪田紗彩さん(24)は「縁起物は幸せを願うものなので、きれいな状態で渡したい」と入念にチェック。小野田彩花さん(19)も「来年はコロナの感染者がもっと少なくなってほしい」と新年の平穏を願いつつ、作業に励んでいた。
同神社は2023年も正月の参拝について、マスク着用や密の回避などの新型コロナウイルス対策を求める方針で、お神酒(みき)の振る舞いも見送る。