【長野市、倉下鈴夏】第90回全日本アイスホッケー選手権大会第2日は16日、長野・ビッグハットで2回戦4試合が行われた。レッドイーグルス北海道は6―3で明治大学に勝利し、準決勝進出を決めた。準決勝の相手は、ひがし北海道クレインズ。
▽2回戦
レッドイーグルス北海道6―3明 治 大
▽得点者【レ】中屋敷(大澤、中島)久慈(ハリデー、入倉)大澤(中島、橋本)三田村(髙木、入倉)久慈(入倉、佐々木)中屋敷(中島、高橋)【明】三浦(丸山、竹谷)井口(丸山、三浦)成瀬(三浦、井口)▽GK【レ】成澤、小野田【明】中村
ひがし北海道クレインズ4―3横浜グリッツ
▽得点者【ひ】齋藤(大津晃、松金)池田(松野、河合)齋藤(大津晃、磯谷)磯谷(大津夕、齋藤)【横】杉本(アレックス・ラウター、鈴木)アレックス・ラウター(熊谷、鈴木)鈴木(アレックス・ラウター、三浦)▽GK【ひ】磯部、脇本【横】小野
東北フリーブレイズ16―2タ ダ ノ
▽得点者【東】武尾(山本)小原(山田、大宮)所(生江、田中遼)ロウラー(山本)篠原(ロウラー)山本(ロウラー、武部)猪狩、田中健(武部、山本)ロウラー、山田(武尾、杵渕)猪狩(生江)所(猪狩、生江)大宮(武尾、ロウラー)生江(猪狩)山田(武尾)所(武尾、橋本)【タ】佐藤(土屋、小原)、土屋(北川)▽GK【東】畑、橋本【タ】田中
栃木日光アイスバックス4―0東 洋 大
▽得点者【栃】斉藤(鈴木雄)伊藤、牛来(出口、鈴木雄)鈴木健(古橋、鈴木雄)▽GK【栃】井上【東】佐藤
―勢いづいた久慈のゴール
レッドイーグルスの13年目のベテランFW久慈が放った2ゴールが、チームに勢いをもたらした。「2点ともシュートを打ち切れた。スタートから何度かゴールの枠を外していたので、強く意識していた」
2010年の入団後、全日本選手権を3度制覇。16年の優勝時には3ゴール3アシストの大活躍を見せるなど、一発勝負の難しさを何度も経験してきた。
年齢がベテランの域に達した今も、プレースピードには誇りを持って戦っている。「何としても優勝するために、まずは一試合ずつ。次戦も立ち上がりから自分たちらしい戦い方をしたい」と闘志を切らさない。
―イーグルスV奪還へ
レッドイーグルスは過去3年、優勝から遠ざかっている。今年こそは―と、指揮官とキャプテンが思いを口にした。
4季目ながら全日本選手権で優勝経験のない菅原監督は「ただただ勝ちたい、選手を勝たせてあげたいという思いがすごく強い」と話す。クレインズの試合を直近6試合分析してきたといい、16日の試合後もクレインズ対グリッツ戦を観戦してスペシャルプレーの内容を確認していた。
「120%出し切って、優勝します」―強いまなざしで断言したのは主将として2季目を迎えたDF橋本。ここ数年は苦しい12月だったといい、「今年は劣勢からはね返せる一体感が高まっている。同じ負けは繰り返さない」と熱い思いを吐露した。
―DF・青山、母校と対戦
母校との初対戦となったレッドイーグルスのDF青山は「懐かしかった」と笑みを浮かべた。試合後には母校のベンチへ赴き、コーチ陣に感謝の気持ちを伝えたという。
昨年までは大学生としてプロチームに挑戦していた全日本選手権に、今年はアジアリーガーとして出場。「新鮮かつ不思議な気持ちだった。プロになってから応援してもらえることが増え、気が引き締まる」と目を輝かせた。