【長野市、倉下鈴夏】第90回全日本アイスホッケー選手権大会A初日は15日、長野・ビッグハットで1回戦4試合が行われた。ダイナックスは横浜グリッツに11―4で敗れ、初戦敗退となった。
▽1回戦
横浜グリッツ11―4ダイナックス
▽得点者【横】氏橋(石井)杉本(アレックス・ラウター、泉)アレックス・ラウター(ティム・シュープ、泉)矢野(池田、鈴木)池田(熊谷、菊池)石井(川村)アレックス・ラウター(泉、川村)松渕(川村、矢野)石井(池田)鈴木(熊谷)鈴木(三浦、熊谷)【ダ】矢島(久米)今野(坂本、福島)矢島(久米、大場)澤出(徳田)▽GK【横】黒岩【ダ】大澤啓、高橋
タ ダ ノ4―3関 西 大
▽得点者【タ】古川誠(古川憂、坂井)土屋(廣田)小原(中口)梶原(古川憂、古川誠)【関】熊谷(泉、佐々木)久田(泉)嶋野(根本、鈴木)▽GK【タ】田中【関】加藤
東 洋 大7―2日本製鉄室蘭
▽得点者【東】橋本(石田、前田)石田、武部、藤原(キム・ジュンハン、大久保)武部(中島、大友)前田(宮田、中島)山崎【日】野澤(阿部、村上)野澤(村上、阿部)▽GK【東】佐藤、米津【日】山口
―ダイナックス、プロ相手に「経験の差」
北海道選手権大会B級優勝、日本アイスホッケーリーグ北海道9連勝中と勢いに乗っていたダイナックスが、初日で姿を消した。大澤洋監督は敗因を「経験の差」とし、「スピード感やパックへの執着心など、見習わなければならない点が随所にあった」と語った。
ゲームを通してパックを支配され、なかなか攻撃に転ずることができなかった。主将のDF大場も「相手の経験値が僕らには欠けていた。今回学んだことを生かし、来年また全日本にチャレンジしたい」と決意を新たにした。
グリッツの浅沼監督が「個々のスキルがあるチーム」とダイナックスを称したように、今シーズンから加入したFW矢島は2ゴールを挙げる活躍ぶり。「プロと戦えるめったにないチャンス。グリッツのホッケーになかなか適応できなかったものの、全力で挑めた」と自身のプレーを振り返った。
―明治・三浦、表情険しく
15日の開幕戦で香川アイスフェローズに5―3で勝利した明治大。1ゴール1アシストと勝利に貢献したFW三浦稜介(4年)=苫小牧市出身=の顔は険しかった。「チャンスでゴールできなかったり、パスがつながらなかったりと(同セットの)丸山、井口の足を引っ張ってしまった」と振り返った。
和光中3年時には苫小牧選抜として、全日本少年アイスホッケー大会で3位に輝いた。駒大苫小牧高に進学後、2年次にはインターハイ優勝を経験。U18、U20と日本代表にも選出される実力者だ。兄は横浜グリッツのDF三浦大輝。
2回戦はレッドイーグルス北海道と激突。「香川戦の前から、チーム全体で『イーグルス戦につながる試合を』と意識してきた」と話し、昨年までのチームメート・DF青山大基との対戦には「3年間お世話になったが関係ない。チームのいい面を前面に出せたら」と引き締めた。