「マジンガーZ」などのアニメソングを数多く歌い、「アニソンの帝王」と呼ばれた歌手の水木一郎(みずき・いちろう、本名早川俊夫=はやかわ・としお)さんが6日午後6時50分、肺がんのため東京都内の病院で死去した。74歳だった。東京都出身。葬儀は近親者で済ませた。
1968年に歌謡歌手としてデビュー。71年にアニメ「原始少年リュウ」の主題歌を歌ったのを機に、アニソン歌手に軸足を移した。
テレビで子どもたちの人気を集めた「マジンガーZ」「宇宙海賊キャプテンハーロック」などのアニメや「仮面ライダー」などの特撮番組の主題歌・挿入歌を次々と担当。サビや決めのフレーズを叫ぶように歌うパワフルな歌唱で支持された。
長年にわたって活動し、持ち歌は1200曲を超える。「アニソンの帝王」と称され、「アニキ」の愛称で幅広い世代に親しまれた。
昨年4月に肺がんが発覚後、闘病しながら活動を継続。11月27日が最後のステージとなった。