道と札幌市などは29日、新型コロナウイルスの感染者を新たに9702人確認し、58人が死亡したと発表した。1日当たりの死者数としては11月25日の36人を大幅に上回り、過去最多を更新。日別の新規感染者数は3日ぶりに9000人を超えたが、前週の同じ曜日を2日連続で下回った。道内の感染者は延べ105万8031人となった。
死亡したのは、道発表の居住地非公表の23人(50代男性、70代男女4人、80代男女6人、90代男女9人、年代・性別非公表3人)と札幌市の18人(70代男女5人、80代男女8人、90代男女4人、100歳代女性)、旭川市の12人(70代女性3人、80代女性3人、90歳以上男女4人、年代・性別非公表2人)、函館市の4人(年代・性別非公表)、小樽市の1人(性別非公表の90代)。道内の死者は累計で3282人となった。
道は5061人の感染を確認。管内別の感染者(医療機関所在地別)の内訳は、胆振管内514人のほか、十勝管内724人、空知管内562人、石狩管内524人、オホーツク管内462人、釧路管内274人、上川管内213人、渡島管内198人、後志管内176人、宗谷管内113人、日高管内99人、根室管内58人、桧山管内56人、留萌管内40人。この他、軽症者が自主検査で申請する陽性者登録センターは1048人だった。
札幌市は3544人、旭川市は667人、函館市は270人、小樽市は160人の感染を確認した。
新たなクラスター(感染者集団)は▽胆振管内の高齢者施設(1)(10人感染)▽同管内の高齢者施設(2)(5人感染)▽同管内の医療機関(5人感染)―など34件発生した。
29日現在の重症は前日から1人減の15人。入院患者の病床利用数は前日から31床増の1292床となり、病床使用率は56・6%に上昇した。