しめ縄の製作急ピッチ 苫小牧 中山商事 職人の技光る (動画あり)

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  • 2022年11月30日

  苫小牧市高砂町のしめ縄製造卸業の中山商事(中山稔代表)は、しめ縄や正月飾りの製作に追われている。新年を迎える準備の一つで、材料のスゲから次々としめ縄を仕上げる職人の技が光る。作業は年末まで続くという。

   同社のしめ縄はむかわ町の農家から取り寄せた稲わらで作る芯に、青森県産の乾燥スゲを巻き付けて完成させる。

   この道約50年の中山代表は数人のパート従業員と1月中旬から下準備。春先以降、宝船やおかめ、小判といった縁起物をあしらった飾り製作を進めながら10月に入り、しめ縄作りを本格化させた。

   25日はスゲの束を伸ばしたり、ねじったりして編み込み、数分で75センチほどの「ごぼう締め」を仕上げていた。

   神社の鳥居用に、長さ10メートルを超える大しめ縄も手掛けた。出荷前の商品は変色を避けるため、暗室に保管。「みんなが幸せに」との願いを込め、作業に打ち込んでいる。

   個人や企業への直接販売も行っているが、材料費などの高騰で1割程度の値上げに踏み切ったという。

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