苫小牧市を拠点にしたバンド「フリーキック」。スカパンクと呼ばれるジャンルの演奏を道内外で展開するプロの音楽グループだ。2000年に結成し現在、初期メンバーの河岸優樹さん(43)、秀樹さん(38)兄弟を中心に、20代から40代の5人で構成し活躍している。
モットーにしているのは、郷土に根差した活動だ。音楽に人生を懸けて都会に出て行く多くの友人を見送ってきた中で、「彼らがいつでも戻って来られる場所を僕たちで守りたい」と頑張ってきた。
また、意識して努めてきたのは礼儀作法。特に若いメンバーには厳しく指導してきたという。河岸兄弟は「万が一、音楽活動から離れても、社会でそれは生かせる」と口をそろえ、若手メンバーへの親心を見せる。
12月に札幌のライブホール「ゼップ・サッポロ」で演奏出演を予定していたが、コロナの影響で延期に。それでもくじけず、「田舎にいてもやれる」を旗印に音楽に励む彼らを応援し続けたい。(高)