白老町の地域おこし協力隊員で、駅北観光商業ゾーン(ポロトミンタラ)の観光インフォメーションセンターで観光案内業務などに携わる鄭延雪(てい・えんせつ)さん(34)=中国・黒竜江省出身=が、同センターのフリースペースにクリスマスを演出するフォトブースを開設した。雪だるまの装飾品やツリーを飾った季節感に満ちたコーナーで、12月25日まで利用できる。
ブースは幅3・6メートル、高さ2・2メートル、奥行き0・7メートル。キラキラ光る雪の結晶の飾りをちりばめたり、プレゼントボックスやトナカイなどクリスマスの雰囲気を演出する装飾品やSHIRAOI(白老)のローマ字をあしらったりした。写真撮影用にトナカイやサンタクロースの貸し衣装を子ども用2着、大人用1着用意し、スマートフォン用の三脚も準備している。
写真投稿サイト「インスタグラム」やツイッター、会員制交流サイト「フェイスブック」などSNS(インターネット交流サイト)で、#(ハッシュタグ)白老または#shiraoiと付けて投稿すると「クリスマス時期の思い出作りと合わせ、まちのPRに協力してもらえることになります」としている。
鄭さんは今年、安平町追分柏が丘にある道の駅「あびらD51(デゴイチ)ステーション」で見たハロウィーンのフォトブースに感激。白老でも何かできないかと同センターの職員に話を持ち掛け、紙や布で装飾品を作り、クリスマスを演出するブースを設けた。観光客だけでなく町民の家族や児童、学生らに「一足先にクリスマス気分を味わって」と活用を呼び掛けている。
12月24、25日はブース近くのハンドベルを鳴らすとサンタ姿の鄭さんが登場し、数量限定でプレゼントを進呈する企画もあるという。
鄭さんの思いに賛同する白老おもてなしガイドセンターの松本曜子事務局長は「とても面白い企画。来年はぜひ一緒に何かやりたい」と話していた。