乳幼児ワクチン接種始まる 市「早めの申請、予約を」

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  • 2022年11月25日
おとなしくワクチン接種を受ける子ども

  苫小牧市は24日、生後6カ月~4歳の乳幼児を対象にした新型コロナウイルスワクチンの集団接種会場を、えざか産婦人科(新開町)に開設した。初日は定員45人に対して33人が訪れ、子どもたちの多くは「お利口さん」に注射を打たれ、親子で「一安心だね」と笑顔を見せた。

   市の乳幼児ワクチン接種は、19日開始のたかやなぎ小児科(日新町)を皮切りに、とまこまいこどもクリニック(住吉町)、たくしん小児科(拓勇西町)、うとないキッズクリニック(北栄町)の4医療機関で個別接種を行うが、かかりつけなど受け入れ条件があるため、無条件の集団接種会場を設けた。

   集団接種の初日は午後2~5時、1時間ごとに上限15人で行った。予約制のため、受け付け、診察、注射、経過観察までスムーズに進んだが、子どもたちの中には接種前に「やだー」「帰る」と泣き叫ぶ姿も。看護師2人で注射を打つ腕や、1歳未満などは太ももをしっかり固定し、安全を確保してから接種を繰り広げた。

   新明町の黒井奏和(そわ)ちゃん(4)は嫌がるそぶりを全く見せず、接種後も「大丈夫」と笑顔。母親の亜由美さん(39)は「自分も副反応で発熱があったので、ちょっと心配はあったが、家族みんなでワクチンを打つ安心の方が勝った」と話していた。集団会場の初回接種は今後、12月1日、来年1月5日、同12日を予定している。

   市内の対象乳幼児は約5000人で、希望者は接種券発送の申請が必要だが、24日現在の申請は約360人にとどまっている。乳幼児の初回接種は、従来株対応の乳幼児用ファイザー製を計3回打つ。間隔は1回目の3週間後に2回目、その8週間後に3回目。来年3月末までの無料接種期間中に終わらせるには、遅くとも同1月13日までに初回接種を始める必要があり、市健康支援課は「早めの申請、予約を」と呼び掛けている。

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