安平町が10月末で交通死亡事故ゼロ1000日を達成したことを受けて、苫小牧署は21日、同町交通安全推進委員会に感謝状を贈った。久田悟署長が同委員会会長の及川秀一郎町長に手渡した。
町内では2020年2月4日に安平地区の国道で大型トレーラーとワゴン車、軽乗用車の車両3台が絡んだ事故が発生し、軽乗用車を運転していた男性が命を落とした。この事故から死亡交通事故のない日が続き、10月31日で1000日に達した。
同委員会などでは、子どもや高齢者に対する日々の交通安全指導をはじめ、雪だるまや蒸気機関車(SL)といった地域のモニュメントを使ってドライバーらに交通安全を呼び掛けてきた。贈呈式に同席した町交通安全協会の梅森敬仁会長は「毎月15日に各地区で街頭啓発を行うなど普段の地道な活動が実を結んだ」と喜び、町交通安全母の会の鳥越真由美会長は「子どもたちの見守り活動など、できることを継続したい」と話す。
久田署長は、1000日達成は道内市町村でも1割ほどと少ないことから安平町の節目を評価。「全国ではシカとの接触事故が死亡につながったケースもある。気を付けて」と呼び掛け、及川町長は「2000日を目指して引き続き頑張っていきたい」と気を引き締めた。