光と振動でゲーム楽しむ REHが聾学校の生徒招待

  • スポーツ, レッドイーグルス
  • 2022年11月22日
観戦を楽しむ北海道室蘭聾学校の生徒=19日、白鳥王子アイスアリーナ

  アイスホッケーアジアリーグのレッドイーグルス北海道は19日、白鳥王子アイスアリーナ=苫小牧市=で行われたHLアニャン戦に、北海道室蘭聾(ろう)学校(二階堂洋子校長)の児童・生徒を無料招待した。子どもたちは音を振動と光に変換して体感できる「Ontenna(オンテナ)」という機器を装着し、アイスホッケー観戦を楽しんだ。

   レッドイーグルス北海道は「誰でも楽しめるアリーナ体験」を目指し、障害の有無にかかわらずスポーツ観戦を楽しめるよう今回の取り組みを実施した。

   Ontennaは音を256段階の振動と光に変換する長さ10センチほどのインターフェース。耳元や襟元にクリップ部分を留めて装着し、マイクやコントローラーと通信しながら会場内の音を拾った。同校では音楽の時間や学習発表会で披露するダンスの練習などにOntennaを利用しているという。

   応援に駆け付けたのは子どもと保護者、教員など24人。釧路市在住時にアイスホッケーの経験がある二階堂校長は「臨場感のある試合を生で見られ、生徒たちにとっていい経験になった」と話した。

   むかわ町の齊藤星児君(12)は「補聴器があるので音は聞こえているが、Ontennaの振動などを通じてより楽しめた。また見に来たい」と初観戦のアイスホッケーに興奮した様子だった。

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