道や道内の経済団体らでつくるウポポイ官民応援ネットワーク(代表=石井純二北海道経済同友会顧問)は15日、白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)で初めての誘客イベント「ルイカ2022」を開始した。20日までの6日間、アイヌ民族とゆかりのある関係自治体や関連施設の魅力紹介、各地の特産品販売などを行う。初日はウポポイのエントランス棟でセレモニーが行われ、関係者によるテープカットなどで開幕を祝った。
同ネットワークは道や道内市町村、経済団体など223の企業・団体で組織。官民一体でウポポイの魅力を発信し、誘客効果を道内各地域に波及させ、アイヌ文化振興と道内経済の活性化を図る。「ルイカ」はアイヌ語で「橋」という意味。
15日のセレモニーは、ウポポイ運営本部伝統芸能課職員、石川明(めい)さんによるアイヌ民族の伝統楽器ムックリ(口琴)演奏で幕開け。石井代表、道の小玉俊宏副知事が「(取り組みを通して)各地の魅力をつなげ発信していきたい」とあいさつしたほか、ウポポイPRキャラクターのトゥレッポんや民族衣装をまとった道観光PRキャラクターのキュンちゃんらマスコットも開催初日の祝賀ムードを盛り上げた。続いて石井代表ら11人によるテープカットが行われ、会場を大きな拍手が包んだ。
エントランス棟の多目的ルームではアイヌ文様が彫刻された工芸品のほか、地域の特産品の展示販売なども行われ、多くの人でにぎわった。期間中、会場でSNS(インターネット交流サイト)を使ったウポポイ関連の投稿をスタッフに提示すると、先着50人にバッジやステッカーなどの記念品を進呈する。午前10時~午後5時。最終日は同3時まで。