地球の発熱

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2022年11月14日

 地球の発熱が止まらない。このままでは、人類は滅びてしまう。国連のグテレス事務総長は、エジプトで開催中の気候変動枠組み条約締約国会議で強く警告した。温暖化対策に協力するか、滅びるかの選択に迫られている―。事務総長の訴えは、各国にどこまで響いているのだろうか。

 地球の平均気温が0・5度上がれば、異常気象が大幅に増えるそうだ。すでに産業革命前から1・1度高くなり、豪雨や大型台風なども頻発するようになった。協定で国際社会は、より危険水域に入る1・5度上昇を避ける約束を交わしているが、経済優先の自国エゴで温室効果ガス・二酸化炭素の排出量は増える一方だ。国連機関は今世紀末までに約2・5度上がる恐れを指摘する。

 猛暑、洪水、土砂崩れと命を奪う災害は国内でも顕在化し、温暖化の進行でさらに顕著になることだろう。干ばつによる食料、水不足も世界を不安定にさせ、奪い合いの混迷が深まるかもしれない。動植物の生息域も急激に変わり、生物境界線など意味をなさない異変が広がる。各国が団結しなければ地球は守れない。だが、残念ながらそうなっていない。ロシアのウクライナ侵攻も連携を妨げている。

 われわれは気候変動の地獄に向かうハイウエーをアクセルを踏んで疾走している―。締約国会議でグテレス事務総長はそう言った。みんなで一斉に急ブレーキをかけなければ、地獄回避に間に合わない。(下)

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