道と札幌市などは9日、新型コロナウイルスの感染者を新たに9545人確認し、22人が死亡したと発表した。日別の新規感染者数は2日連続で過去最多を更新し、前週の同じ曜日を5日連続で上回った。感染再拡大に歯止めがかからない状況が続いている。道内の感染者は延べ89万8486人となり、90万人に迫った。
人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者数は888・6人となり、全国の都道府県では最多。前週(10月27日~11月2日)の1・29倍に増えた。
死亡したのは、道発表の居住地非公表の16人(50代男性、70代男女5人、80代男女4人、90代男女5人、年代・性別非公表)と札幌市の4人(40代女性、70代男性2人、80代女性)、函館市の2人(年代・性別非公表)。1日当たりの死者数としては過去最多となり、道内の死者は累計で2836人となった。
道は4725人の感染を確認。管内別の感染者(医療機関所在地別)の内訳は、胆振管内581人のほか、石狩管内736人、十勝管内485人、釧路管内402人、空知管内367人、オホーツク管内365人、上川管内215人、後志管内180人、渡島管内154人、根室管内78人、桧山管内65人、留萌管内64人、日高管内56人、宗谷管内49人。軽症者が自主検査で申請する陽性者登録センターは928人だった。
札幌市は3460人、旭川市は680人、函館市は489人、小樽市は191人の感染を確認した。
新たなクラスター(感染者集団)は胆振管内の医療機関や高齢者施設など道内で計26件発生した。
また、道は道内各地の医療機関や高齢者施設でクラスターが多発していることを重視し、災害派遣医療チーム「日本DMAT」に地域支援を要請。9日から所属する医師2人が、釧路保健所管内で活動を開始した。
9日現在の重症は前日から1人増えて7人。入院患者の病床利用数は前日から17床増の937床。病床使用率は40・5%となり、8月29日以来72日ぶりに40%を超えた。