学校給食作文コンクール(2) 「完食王に俺はなる!」 苫小牧拓勇小4年 丹波(たんば) 蓮翔(れんと)君

  • 特集, 苫小牧学校給食作文コンクール
  • 2022年11月4日

  ぼくは給食が大好きだ。いつもおいしく給食を食べることができて、とても幸せだ。

   しかし、どうしても許せないことがある。

   ぼくのクラスで、中身が残ったままの牛乳パックを片付けないでほかってあったことだ。ぼくは、きちんと片付けてほしくて、クラスのみんなに訴えたことがあった。でも、その後も続いた。とても悲しい気持ちになった。片付けをしないことも残念だが、平気で食べ物を残してしまうのは、もっと残念だ。

   そこで、ぼくは食品ロスについて調べてみた。現在、学校給食における食品ロスは、児童・生徒1人当たりの年間食品廃棄物の発生量で、すい計で約17・2キロあると言われている。その中でも、食べ残しが7・1キロ、約41パーセントと最も多くなっている。7・1キロというのは、分かりやすく言うと、5キロのお米1袋以上だ。ぼくのクラスは36人いるので、クラスで年間255・6キロの食べ残しをしてしまっていることとなるのだ。お米の袋で例えると、とんでもない数になるだろう。これが小学校6年間と考えると、悲しくなった。

   そこで、なぜ給食を残してしまうのかを考えた。一つ目は、人間は好きな食べ物と苦手な食べ物があって、苦手な食べ物は残してしまいがちだ。また、苦手な食べ物を、見た目できょひしてしまう人もいる。

   二つ目は、給食を食べる時間が短いことだ。「ゆっくりかんで食べましょう」とよく聞くが、給食の時間はゆっくりできないことが多い。これら二つを改ぜんすることができたら、食品ロスを減らせるのではないかと考えた。ぼくが調べたところによると、すでに給食の調理員さんは、対さくをしてくれていた。調理の時にみんなが苦手な物でも食べられるように細かく切って、食べやすくしてくれたり、味付けを工夫してくれていた。また、見た目も重要なので彩りまでも、工夫してくれていたのだ。

   その調理員さんの工夫にぼくたちがこたえるために、ぼくは二つのことをていあんしたい。

   一つ目は、苦手な食べ物を見た目だけで判だんをしないで、一口がんばってみる。

   二つ目は、給食の配ぜんやじゅんびをす早く行う努力をする。

   この二つを、一人一人が気にかけて努力をしていけるようにクラスでも声がけをしていったら、みんなの意識が変わると思った。

   また、給食の残食をクラスごとでどのくらい出ているのかを量って、どのクラスが一番少ないかなど、ゲーム大会のようにしていくと、クラスのみんなが、がんばろうと思い、クラスの団結力も強くなり、一石二鳥だと思った。

   給食は当たり前ではない。

   食べられない国の子どもたちもいることや、ぼくたちのためにさまざまな工夫をして毎日作ってくれていることに感しゃをしながら、楽しく給食の残食を減らしていけるように声をかけていきたい。

   目指せ!残食ゼロ!!

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