第18回苫小牧民報杯争奪苫小牧女子アイスホッケー大会は10月30日、ダイナックス沼ノ端アイスアリーナ=苫小牧市=で行われた。延長戦の激闘の末、道路建設ペリグリンがトヨタシグナスに勝利し18連覇を達成した。
道路建設とトヨタによる一騎打ち。両チーム譲らずの展開も、最後は道路建設の大滝が決めて接戦にけりをつけた。
大会は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、関係者と選手の家族以外の入場を制限し行われた。
道路建設ペリグリン3―2トヨタシグナス
▽得点者【道】黒須、鎌田(黒須、早川)大滝(細山田、黒須)【ト】桜井乃(志賀紅、桜井芽)桜井芽(志賀紅、志賀葵)▽GK【道】増原【ト】佐々木玲
― “諦めない気持ち”最後まで
激闘を制した道路建設。「油断も隙もない試合の中で、連覇の歴史を途絶えることなく勝ち切れてほっとしている」と寺尾監督は安堵(あんど)の表情を浮かべた。
第1ピリオドに先制点を奪われた道路建設だが、直後にFW黒須が1点を返し、第2ピリオドにはFW鎌田が追加点を挙げて逆転に成功。試合終了間際に同点ゴールを許し、迎えた延長戦でFW大滝主将の華麗なゴールで勝利をつかんだ。
寺尾監督は「選手の最後まで諦めない気持ちで押し切った。今後もシグナスと共にアイスホッケー界を盛り上げていきたい」と話した。
―トヨタ、好機で決め切れず
序盤から試合のペースを握ったトヨタ。第1ピリオド5分すぎにDF桜井乃のゴールで先制。しかし好機を決め切れず、1点を追う形で迎えた第3ピリオド終盤にDF桜井芽が執念のゴールで同点に追い付いたが、延長戦であと一歩届かなかった。
今監督は「何度もチャンスをつくったが、相手キーパーに阻まれた。得点力の底上げとミスが目立った試合だったので、基本から徹底してやっていきたい。常にチャレンジャーの気持ちで、今後の大会も臨んでいく」と語った。