アイヌ民族文化財団(札幌市)は文化の日の3日、白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)を無料開放し、特別プログラムを実施する。アイヌ文化をより多くの人に学んでもらう取り組み。
無料になるのはウポポイ入場料、博物館特別展示観覧料。施設内で実施する有料体験プログラムや駐車料金は有料となる。
特別プログラムのうち、体験交流ホールではアイヌのウポポ(歌)や伝統舞踊を取り入れた独自のライブを展開する3人組のユニットnin cup(ニンチュプ)の公演「ハポの物語」を午後0時半から、イノミ(アイヌの祈り、歌、踊り)を午後3時半から行う。
体験学習館では、国立民族学博物館の伊藤敦規准教授による講演「米国先住民アートショーに学ぶ」を午前10時から、貝澤徹氏(木彫家)、関根真紀氏(工芸家)、藤戸康平氏(木彫り作家・プロダクトデザイナー)、下倉洋之氏(彫金作家)を迎えたアーティストトークを午前11時15分から実施。チェプオハウなどを限定150食、無料で試食してもらうアイヌ食文化体験も午後2時45分から行う。さらに同学習館別館2で、道内各地のアーティスト、工芸作家による工芸品などの展示販売を午前10時から開く。
ウポポイの入場予約は不要。博物館も予約なく入館できるが、混雑による事故防止などのため、入館前に待機してもらう場合がある。