原因調査が本格化―韓国雑踏事故 追悼の人絶えず―群衆雪崩発生か

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  • 2022年11月1日
 31日、ソウルの繁華街・梨泰院で、雑踏事故の現場近くに手向けられた花束(時事)

 【ソウル時事】ソウルの繁華街、梨泰院で起きた雑踏事故で、韓国警察は10月31日、現場となった路地での鑑識作業を進めるなど原因調査を本格化させた。事故ではハロウィーンを前に集まった若者らが折り重なるように倒れ、日本人2人を含む154人が死亡、149人が重軽傷を負った。

 現場を訪れた警察や国立科学捜査研究院の捜査員計47人は、写真を撮影したり、機器で測定を行ったりした。警察は計475人態勢で捜査本部を設置。目撃者への聴取や現場周辺の防犯カメラ映像の分析などを行い、事故に至る経緯を調査している。

 事故は29日夜に発生した。現場は地下鉄梨泰院駅に近く、大通りから入って上り坂となる幅3~4メートルほどの狭い路地。路地の先には、さらにT字状に飲食店などが並ぶ別の路地が続く。飲食店などへ向かう人と駅に向かう人が交差して人の流れが滞留し、大勢が密集して倒れる「群衆雪崩」が発生した可能性がある。韓国メディアは、密集による圧力で息ができなくなり、立ったまま意識を失った人もいたと伝えている。

 聯合ニュースによると、専門家は今回の事故について、一方向に人が殺到して倒れたのではなく、大人数が向き合うように進んで身動きできなくなったのが特徴と説明。路地に入る人数を制限し、一方通行にすべきだったと指摘した。

 事故現場や近くに設置された合同焼香所には31日、犠牲者を追悼する人が次々と訪れた。大学生の金修彬さん(21)は、「犠牲者が私と同年代で悔しくて来た。心が痛む」と語った。50代の男性は「安全要員を配置していれば、こんな大惨事は起きなかったはずだ。二度と起きないようにしてほしい」と強調した。

 事故当日に梨泰院を訪れたという60代の女性は、身動きが取れず「ここで押されたら大変なことになる」と思って帰宅したという。「大通りでは警察官を見かけたが、路地では見なかった」とも話し、当時の警備態勢に疑問を投げ掛けた。

 事故で犠牲になった日本人のうち1人は冨川芽生さん(26)で、もう1人は10代の小槌杏さんとみられる。2人の家族は31日、それぞれ韓国に入った。韓国政府によると、死者のうち女性が6割超、10~20代が7割超を占めた。26人は外国人で、国籍はイラン(5人)や中国(4人)、ロシア(4人)、米国(2人)など。負傷者のうち重傷者は33人だった。

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