けがで戦列を離れているアイスホッケーアジアリーグ、レッドイーグルス北海道のFW小林斗威(23)=苫小牧出身=がこのほど、右肩関節亜脱臼による手術を終えた。来年3月のプレーオフでの復帰を目指し、「自分の体を見詰め直すチャンス」と毎日のリハビリに力を入れている。
2018年に十勝の白樺学園高から入団し、5年目のシーズンを迎えた。けがをしたのは開幕直前の8月下旬。氷上練習中の接触プレーで右肩関節を亜脱臼した。思いも寄らぬ急ブレーキに、「今年は体の状態が良く、自信があっただけにショックだった。全試合出場してチームに貢献することを目標としていたので、悔しい気持ちが大きい」。それでも「乗り越えられない試練を神様は与えない。自分との対話を深めるきっかけになった」と気持ちは前向きだ。
9月12日に手術を受け、入院生活は2週間以上に及んだ。「術後の1週間は痛みで腕を動かすのも精いっぱいだった」。ギプスが外れたのも最近だという。
現在は通院しながらリハビリに取り組み、竹内修平トレーナーとの体幹トレーニングにも汗を流している。竹内トレーナーは「肩の可動域はまだまだ戻っていないが、器具を用いたトレーニングにも意欲的に取り組んでいる」と姿勢を評価する。
リハビリの傍ら、チームイベントに積極的に参加。「ホッケー以外の活動を通じ、ファンやチームスタッフにすごく支えてもらっていることを再確認できた」と小林。
高いモチベーションを保てるのは「ただただアイスホッケーが好きだから」。復帰はプレーオフの時期を見据え、「氷上で元気な姿を見せられるようしっかり準備したい」とファンにメッセージを送った。