新型コロナウイルスのオミクロン株に対応した改良型ワクチンを接種した。22日から苫小牧市が開設した集団接種会場で、初日の様子を取材する合間に済ますことができた。前日に予約状況を確認すると、空きがあり、まさに一石二鳥。重症化予防などの必要性を踏まえ、紙面で接種の呼び掛けに協力する手前、個人的に打たない選択肢はない。ただ、本音は迷った。
市が現在使っている新ワクチンは「BA.1」対応型だが、11月から感染の主流「BA.5」対応型に切り替わる。どちらもオミクロン株成分を含み、従来型よりも効果が高く、今後の変異株にも有効性が期待されるが、現時点ではどちらか1回の接種。思わず様子見をしたくもなる。
一方、21日に国が接種間隔を5カ月以上から3カ月に短縮したことで、市内でもこれから年末に向けて対象者が急増する。希望する日時や場所で、打てなくなる可能性は高くなる。接種できるワクチンを早めに打つことが、無難かつ感染対策にも資すると判断した。
過去の接種では、発熱や体のだるさなどの副反応を体験し、当コラムでも愚痴をこぼしたが、今回は副反応もなかった。抗体がなるべく長期間、体の中で維持されることを、願うばかりだ。全額公費負担の特例臨時接種期間が延長され、接種間隔がどんどん短縮される現状に正直、終わりが見えずうんざりしているので。(金)