苫小牧市は20日、新型コロナウイルスのオミクロン株に対応した改良型ワクチン接種の開始に伴い、従来型ワクチンのモデルナ製7860回分を廃棄または廃棄見通しであることを明らかにした。
定例記者会見で公表した。
市は8、9月に使用期限切れとなるモデルナ製2715回分を廃棄し、今月25日にも5145回分を廃棄する見通しとした。
初回(1、2回目)接種を終えた12歳以上のワクチン接種は、9月30日に従来型ワクチンの使用を終え、10月8日に新ワクチンに一斉に移行している。
市内では従来、モデルナ製が「不人気」で、市は余剰分を先行接種の枠組みで使うなど工夫してきたが使用期限を迎えた。
初回接種は今後も従来型ワクチンを使うが、市内医療機関では原則ノババックスを使う。
一方、市立病院では直近1週間のコロナ病床使用率が23%と減少傾向で、岩倉博文市長は「落ち着いた状況」と説明した。
17日に道が医療提供体制のフェーズ(局面)を「2」から「1」に引き下げ、市立病院のコロナ病床も24床から13床に縮小した。