スタジオジブリのアニメ映画の世界を再現した「ジブリパーク」が愛知県長久手市の愛・地球博記念公園に11月1日開業するのを前に、報道向け内覧会が12日開かれた。パークはテーマ別に5エリアで構成。映画「耳をすませば」「となりのトトロ」などをモチーフにした3エリアが先行開業し、残る2エリアは来年度オープンする。
パークは同公園を主会場に開かれた2005年の愛知万博の理念を受け継ぐため、約7・1ヘクタールの敷地に愛知県が約340億円を投じて建設。企画や管理はスタジオジブリと中日新聞社が設立した運営会社が担う。全面開業後の年間来場者数は約180万人、経済波及効果は年間約480億円を見込む。
メインエリア「ジブリの大倉庫」は短編アニメを上映するシアターや、映画の名場面を体験できる施設などを整備。「青春の丘」は「耳をすませば」に出てくるアンティークショップなどを再現するほか、「どんどこ森」ではトトロをかたどった高さ約5メートルの木造遊具もお目見えする。
チケットはエリア別に予約制で購入。ジブリの大倉庫は平日大人2000円、休日大人2500円。他の2エリアは大人平日・休日ともに1000円。
現地で記者会見した大村秀章知事は「スタジオジブリのテーマパークだが公共公園施設でもあり、日本では初のハイブリッドな施設ではないか」とPR。ジブリパーク監督の宮崎吾朗氏は「きょうの日を迎えられて本当にうれしく思っている。第1期のオープンだが、たくさんの方に楽しんでいただきたい」と語った。