小児のワクチン3回目接種 あす開始 市内8医療機関で

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  • 2022年10月7日

  苫小牧市は8日、小児(5~11歳)対象の新型コロナウイルスワクチン3回目接種をスタートする。市内8医療機関による個別接種で、小児用ファイザー製を使う。小児の初回(1、2回目)接種率は9月末現在で23・5%になっており、市健康支援課は「本人と保護者がよく話し合って判断してほしい」としている。

   苫小牧では3月に基礎疾患がある子どもに先行接種し、4月から個別接種で本格展開している。当初は予防接種法の「努力義務」が適用されず、市は厚生労働省のリーフレットなどを活用し、接種の協力や慎重な検討を丁寧に求めてきた。国は小児の感染拡大状況やワクチンの安全性、有効性の知見を踏まえ、大人と同様の「努力義務」を9月6日付で適用し、3回目接種も承認した。

   市内の小児接種は9月末現在、対象者1万665人に対し、初回接種を終えたのは2508人。12歳以上の初回接種率80%超と比べ、接種率は低迷している状況にあるが、市は「努力義務が適用されても、接種が強制ではないことに変わりはない。引き続き本人の意思を大切にしながら検討してもらえれば」と呼び掛けている。

   小児3回目は、2回目から5カ月経過で打つことができ、市は接種券を接種時期に合わせて送付している。接種日時点で12歳に達した場合、オミクロン株に対応した改良型ワクチン(ファイザー製)を接種する。問い合わせは市コールセンター 電話0144(82)9660。

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