【ワシントン、ソウル時事】クリテンブリンク米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は3日、オンライン会合に出席し、北朝鮮のミサイル発射を「残念だ」と批判した。米国の日本と韓国への防衛義務は揺るぎないと強調。地域を不安定化させる行動を控え、核・ミサイル問題の解決に向けた米国との対話に応じるよう北朝鮮に呼び掛けた。
日米韓3カ国の北朝鮮担当高官は発射を受け、日本時間4日午前に電話会談を行った。先週の4回にわたる発射に続き、国連安保理決議に明確に違反したことを強く糾弾し、緊密な連携を確認した。また、地域や国際社会への深刻な脅威であるとの認識で一致し、北朝鮮に挑発行為を直ちに中断するよう求めた。
秋葉剛男国家安全保障局長もサリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)と電話会談し、日米、日米韓をはじめとする国際社会との連携をさらに強化することで一致した。
韓国大統領府は国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開き、発射を「強く糾弾する」と表明。尹錫悦大統領は、北朝鮮の核・ミサイル対応のため日米韓の安全保障協力の水準を高める協議を指示した。大統領府は「挑発を見過ごすことはできず、代価が伴う」と強調し、国際社会と協力して制裁強化などを模索すると明らかにした。