アイスホッケー女子日本代表(スマイルジャパン)として3度の五輪出場を果たし、今年3月に現役を引退した米山知奈さん(30)=苫小牧出身=が、1日から母校の北海道文教大学の人間科学部健康栄養学科助教に就任した。16日に同大学で記者会見が行われ、「これまで自分が培ってきた経験を現役で活躍する学生選手たちに還元していきたい」と意気込みを語った。
今春、同大を運営する鶴岡学園の創立80周年記念誌で、卒業生として北京五輪で活躍した米山さん、高涼風(道路建設ペリグリン)、志賀紅音(トヨタシグナス)の3人が渡部俊弘学長と対談。その中で助教就任の依頼を受けた。既に学生選手のサポートを目的としたアイスホッケー支援部を立ち上げており、スポーツ栄養学を中心とした研究に励む傍ら、選手らのサポート・支援に当たる。
米山さんは2014年の大学卒業時、管理栄養士の資格を取得。「引退して、アイスホッケー界の役に立ちたいと考えていた。研究に専念し、いろんなことを学びながら挑戦していこうと決断した」と語った。
渡部学長は「選手人生で学んだことを生かして、学生たちのサポートをしてほしい」と期待の言葉を述べた。
プロフィル
米山知奈(よねやま・はるな)
1991年11月、新ひだか町生まれ。苫小牧東高校、北海道文教大学出。道路建設ペリグリンに所属し、今年3月に現役引退を表明。ソチ、平昌、北京と3度の五輪出場を果たし、女子日本代表の主力FWとして活躍した。