新ワクチン接種 来月8日から 個別、集団で展開へ 「職域」実施も視野に 苫小牧市

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  • 2022年9月16日

  苫小牧市と市医師会(沖一郎会長)は、新型コロナウイルスのオミクロン株に対応した改良型ワクチン接種を、10月8日にもスタートする方針を固めた。現在の医療機関による「個別接種」に加え、開設時期は未定だが「集団接種」も展開する構え。集団会場は従来通りグランドホテルニュー王子(表町)で調整しており、併せて職域接種の実施も視野に入れている。

   厚生労働省は14日、改良型ワクチン接種を20日から始める方針を公表。4回目接種となる60歳以上の高齢者らを優先し、10月以降に2回目までを終えた12歳以上に拡大した上、各自治体には希望者への接種を年内に終わらせるよう求めている。市と市医師会は体制構築など準備期間を踏まえ、10月8日スタートで調整しており、21日にも正式決定する見通しだ。

   改良型ワクチン接種は「個別接種」と「集団接種」の二段構えで行う考えで、集団会場はグランドホテルニュー王子で調整中。16日に沖会長がホテルニュー王子の小林健司社長に打診し、小林社長は「これまで通り最大限、協力していきたい」と述べた。集団会場は週2日の開設、月3000人ぐらいの接種を想定しており、併せて市保健センター(ハスカッププラザ)が昨年、市内企業を対象に行った「職域接種」を、集団会場で実施できるかも検討する。

   沖会長は「対象者約13万人のうち約6割が接種を希望するとしても、全員を年内に終わらせるためには、今までと違うスキーム(枠組み)で取り組まないといけない」と強調し「グランドホテルは集団会場としては最適。職域接種の希望があれば、集団接種に組み込みたい。市と相談しながら体制を正式に決め、何とか2カ月半で接種を終えたい」と話している。

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