苫小牧・弁天海岸 ショアジギで青物

  • 釣り
  • 2022年9月15日
カンパチの幼魚ショゴ。30グラムのメタルジグに反応してきた
カンパチの幼魚ショゴ。30グラムのメタルジグに反応してきた
表層でルアーを泳がせると20センチ超のサバがよく掛かっていた
表層でルアーを泳がせると20センチ超のサバがよく掛かっていた

  海岸からメタルジグで青物を狙う「ショアジギング」の釣り人が苫小牧の港や海岸でも増えている。この時期、青物と呼ばれるサバやブリ幼魚のフクラギ、カンパチの幼魚ショゴが釣れるためだ。8月下旬、弁天海岸でジギングを楽しんでいた釣り人に取材した。

   近年、苫小牧地方でも港内や海岸で青物が釣れるようになった。特に弁天海岸は好ポイントで、南東の沖合に苫小牧港・東港の中防波堤が整備されており、比較的波も穏やかだ。

   取材したのは平日午後で、風が弱く波も軽いうねりがある程度。海鳥が沖で魚を捕食する様子が見える時もあり、条件は時間帯を除いてまずまず。札幌市の30代の男性が、10フィート前後のロッドを小刻みにしゃくって中層から表層の魚を狙っていた。聞くと、25~10センチの小サバが入れ食い状態という。見ていると確かによくサバがヒットする。群れは小型ばかりのようで、男性はその後、狙いをフクラギとカンパチに変えた。

   ロッド操作や立ち位置も変わり、投じたルアーを一度着底させてから、ロッドをしゃくって素早くリーリングする「ジャーク」を数回入れ、再びルアーを着底させる動作を移動しながら繰り返した。狙いは底層から中層だ。

   粘り強く同じ動作を続けていると、ロッドが不意に大きく曲がった。ジグを着底させる「フォール」のタイミングでヒットした。「手応えがサバと違う」と言い、ゆっくりと寄せると25センチほどのショゴが浜に上がった。「小型だけれど狙いが的中したことがうれしい」と笑顔を見せた。

   弁天海岸の東端は東港で、土日・祝日に有料開放されている一本防波堤では9月上旬に76センチのブリ級のフクラギも上がった。ルアーファンの目の色が変わるような情報。海のスプリンター、青物を狙うジギングがいよいよ盛んになりそうだ。

過去30日間の紙面が閲覧可能です。