減少傾向も高水準続く 胆振管内コロナ感染者数 「第7波」ピーク時より3割減に 苫保健所 「基本の対策徹底を」

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  • 2022年9月13日
胆振管内のコロナ週合計感染者数の推移
胆振管内のコロナ週合計感染者数の推移
胆振管内のコロナ日別感染者数
胆振管内のコロナ日別感染者数

  新型コロナウイルス感染拡大の「第7波」は胆振管内、苫小牧市内でそれぞれ減少に転じている。新規感染者数は4~10日の1週間、2週連続で前週を下回り、お盆すぎのピーク時と比べて約3割減。ただ、年明けの「第6波」ピーク時と同等の高い水準が続いており、苫小牧保健所は「基本の対策徹底を続けて」と呼び掛けている。

   胆振管内の週別コロナ新規感染者数は4~10日、前週比約13%減の2338人で、ピーク時(8月21~27日)と比べて約29%減。苫小牧市の感染者数も同期間、前週比約12%減の1080人で、ピーク時(同)と比べて約31%減。いずれも2週連続のマイナスとなっている。胆振管内の日別新規感染者は9月に入り、前週の同じ曜日を下回る日が増えている。

   「第7波」の頂点は3年ぶりに行動制限のないお盆の直後。同保健所は管内(東胆振1市4町)の感染状況について「人の流れの活発化で感染拡大もピークになった」と指摘した上で、「頂点に比べれば減少しているが、(第6波ピークの)2月と同じくらいの水準で、ゴールデンウイーク直後よりも多い。減少だけを捉えて油断しないで」と訴える。

   管内では第6波以降、若い世代を中心に感染が広がり、感染者の総数が増えることで、重症化リスクの高い高齢者らに感染する傾向。同保健所は「10歳未満がなかなか減らず、最近は10代も増えている」と分析。ワクチン接種が特に進んでいない世代とあり「未接種の方は接種の検討を」と訴える。

   一方、7日から療養期間の解除基準が変わり、発症日から7日間が基本になった。無症状や症状の軽快後24時間の経過で、必要最小限の買い物など外出できるようになったが、「期間は症状によって変わるので自身で確認を」と協力を求める。保健所には依然として「陰性を証明するため、検査を受けたい」などの要望が寄せられると言い、「職場などに復帰するための検査は不要、と理解してほしい」と呼び掛けている。

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