イーグルス、ホームで奮闘―アニャンハルラと1勝1敗〔アイスホッケー・アジアリーグ〕

  • アイスホッケー, スポーツ, レッドイーグルス
  • 2022年9月12日
〔イーグルス―ハルラ〕果敢な攻めでゴールに迫るイーグルスのFW大澤(中央)と彦坂(右)=11日、白鳥王子アイスアリーナ
〔イーグルス―ハルラ〕果敢な攻めでゴールに迫るイーグルスのFW大澤(中央)と彦坂(右)=11日、白鳥王子アイスアリーナ
〔ハルラ―イーグルス〕第1ピリオド開始2分に先制ゴールを決めたイーグルスFW髙木(中央奥)=10日、同
〔ハルラ―イーグルス〕第1ピリオド開始2分に先制ゴールを決めたイーグルスFW髙木(中央奥)=10日、同

  アジアリーグ2022~23は10、11両日、白鳥王子アイスアリーナ=苫小牧市=などで6試合が行われた。初戦を迎えたレッドイーグルス北海道は、同会場でアニャンハルラ(韓国)と連戦し1勝1敗だった。

  11日

   ▽2回戦

  レッドイーグルス北海道1―0アニャンハルラ

   ▽得点者【レ】髙木(橋本、中屋敷)▽GK【レ】成澤【ア】マット・ダルトン▽シュート数【レ】24【ア】31▽反則【レ】6分【ア】2分▽パワープレー得点【レ】0【ア】0▽キルプレー得点【レ】0【ア】0▽観客数 1036 

   レッドイーグルスは第1ピリオドから早いチェッキングでパックを奪い、試合のリズムをつかんだ。第2ピリオド終了間際、相手ゾーンからのフェースオフでDF橋本が放ったシュートのこぼれ球をFW髙木が押し込み決勝点。待望の今季1勝目を挙げた。

  栃木日光アイスバックス5―4ひがし北海道クレインズ

  横浜グリッツ6―3東北フリーブレイズ

  10日

   ▽1回戦

  アニャンハルラ5―3レッドイーグルス北海道

   ▽得点者【ア】イ・ジョンミン(キム・ウォンジュン、キム・サンウク)チョン・ジョンウ(イ・ヒョンスン、イ・ヨンジュン)キム・サンウク(イ・ジョンミン)イ・ヨンジュン(キム・ウォンジュン、アン・ジンフィ)イ・ジョンミン(キム・サンウク、キム・ギソン)【レ】髙木(中島、橋本)中屋敷(大澤、中島)入倉(髙木、三田村)▽GK【ア】マット・ダルトン【レ】成澤▽シュート数【ア】31【レ】28▽反則【ア】4分【レ】10分▽パワープレー得点【ア】2【レ】1▽キルプレー得点【ア】0【レ】0▽観客数 1496

   レッドイーグルスは試合開始2分でFW髙木が先制ゴール。その後は反則を重ねて、数的不利なキルプレーで2失点と苦しい展開に。第2ピリオドにFW中屋敷、3ピリに入倉が決めたが及ばず。

 ―3季ぶり対戦、充実の2試合

   3季ぶりのハルラとの対戦を楽しみにしていたと話すイーグルスの菅原監督は「韓国人選手の1対1のバトルの強さ、チームとしての一体感も感じることができ、やりがいのある2試合だった」と語った。

   10日の初戦はキルプレーで2失点。「少しずつ反則のダメージが蓄積して流れを相手に与えてしまった。一人のミスをみんなでカバーして、相手にチャンスを与えないようにしなくては」と初戦を振り返った。

   2戦目は、GK成澤を中心に体を張った堅い守りで無失点とハルラの攻撃を封じた。キルプレーでも初戦から修正し、相手の戦術に対応した守りでしのいだ。「選手が足を動かして前線のチェッキングに徹した結果、堅い守りにつながった。連動した動きと気持ちで押し切った勝利」と選手の健闘をたたえた。

   DFの橋本主将は「ハルラはスキルもフィジカルも総合的に高い。優勝する上では確実に勝たないといけないので、質の高いプレーでこれからも勝利を重ねていきたい」と話した。

   今季チーム初勝利の決勝点を放ったFW髙木は「ゴール前にラッキーな形でパックが来たので落ち着いて決めるだけだった。個人としていつもシーズン始めは調子が悪いが今年は絶好調なので今後も得点を量産してチームを勝利に導きたい」と意気込みを語った。

 ―ベク・ジソン監督、リーグ復活を喜ぶ

   アニャンハルラがイーグルスとの連戦で1勝1敗とした。僅差で落とした11日の試合後にベク・ジソン監督は「きょうのイーグルスは勝利にふさわしい強さがあった。60分間、パックをめぐるバトルでわれわれをはね返した」と淡々と振り返った。カナダ代表も務めた元NHL選手でペンギンズのDFとしてリーグ制覇を経験。その後指導者となり、2018年の平昌五輪では韓国代表を指揮した。コロナ禍を越えて3シーズンぶりに日韓戦を交えて”復活”したアジアリーグについて聞くと「勝負事だが、韓日勢が競い合うリーグがあることは素晴らしい」と笑みを浮かべ、「優勝を目指したい」と語った。

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