芸術の秋

  • 特集, 記者コラム「風」
  • 2022年9月7日

  白老町が一足先に芸術の秋に染まった。8月27日に始まった「ルーツ&アーツしらおい」や屋外写真展、9月5日に開幕した飛生芸術祭と、町内各所で芸術文化の行事が続いている。今月末には白老八幡神社(鈴木琢磨宮司)の例大祭で、道内各地からチームが披露するよさこい演舞をはじめ、境内での露店が3年ぶりに復活するなど、今年の秋はにぎやかになりそうだ。

   イベントを前に、かつて小学校があった場所や鉄工所だった建屋、役目を終えた灯台などの遊休施設に再び命が吹き込まれ、展示会場として生まれ変わった様子を目の当たりにした。展示のアート作品の一つ一つからあふれる力強さや熱い思いばかりではなく、この町の大きな古い木から「ひこばえ」のように地域の芸術文化が次々に枝を伸ばしていく感じがして、うれしくなった。

   その「ひこばえ」が地域とともに育まれ、真の「地域文化」として実を結び、根付いていくことを町に暮らす一人として願う。(半)

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