道と札幌市などは19日、新型コロナウイルスの感染者を新たに8632人確認し、5人が死亡したと発表した。日別の新規感染者数は18日(8315人)を317人上回り、2日連続で過去最多を更新した。このうち4747人の感染経路が不明。道内の感染者は延べ58万1465人となり、58万人を超えた。
死亡したのは、道発表の居住地非公表の1人(80代男性)、札幌市の2人(共に80代女性)、旭川市の1人(70代男性)、小樽市の1人(性別非公表の90代)。道内の死者は累計で2292人となった。
道は過去最多の3826人の感染を確認。内訳は胆振管内463人のほか、十勝管内772人、石狩管内720人、空知管内402人、オホーツク管内313人、釧路管内285人、上川管内175人、渡島管内161人、道外135人、後志管内96人、日高管内79人、根室管内72人、宗谷管内66人、留萌管内48人、桧山管内39人。
美唄市の高齢者施設(15人)▽石狩管内の有料老人ホーム(5人)▽同管内の医療機関(23人)▽十勝管内の有料老人ホーム(6人)―で新たなクラスター(感染者集団)が発生した。既存クラスターでは、苫小牧市の有料老人ホームで1人増の計11人に感染が拡大した。
札幌市も過去最多の3757人の感染を確認。有料老人ホーム2カ所、サービス付き高齢者向け住宅、特別養護老人ホーム、グループホーム―でクラスターとなった。
旭川市は463人の感染を確認。住宅型有料老人ホームでクラスターが発生した。函館市は410人の感染を確認。高齢者施設と介護保険事業所でクラスターとなった。小樽市は176人の感染を確認した。
道内で治療を終えて回復したのは51万8159人。19日現在の患者数は前日から2034人増の6万1014人と6万人を超え、重症は1人減の5人。18日時点の入院患者の病床利用数は前日から22床減の904床となり、病床使用率は40・1%に下降した。一方、自宅療養者は1789人増の5万1879人となった。