客足戻った途端に「第7波」 観光、飲食業界が危機感

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  • 2022年8月6日
念入りにドアを消毒する海の駅ぷらっとみなと市場の関係者

 新型コロナウイルス流行「第7波」の拡大に、苫小牧市内の観光、飲食業界が危機感を募らせている。感染対策と社会経済活動を両立させる動きの中で、ようやく戻ってきた客足。政府は自治体が独自に「BA.5対策強化宣言」を出す仕組みを新設したが、「行動制限措置が取られれば、また遠のいてしまう」と不安の声が上がる。

 新鮮な水産商品や海鮮料理で観光客に人気の「海の駅ぷらっとみなと市場」(港町)は、4月に入ってから昨年を上回る来館者数が続いている。イベントや仕入れの積極的な情報発信で、入り込みが10万人を超えた月もあり、客足はコロナ流行前の2019年の水準にやっと回復してきたという。

 しかし、国内、道内の感染者が過去最多を更新し続ける状況に、市場関係者は懸念を強める。流行が始まった20年以降、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が何度も出され、そのたびに市場内の店が休業や営業時間短縮を強いられるなど大きなダメージを受けたためだ。青谷尚人事務局長は「換気や消毒液の補充も小まめにしており、今までクラスター(感染者集団)も起きていない」と強調。「もう制限はしてもらいたくない」と胸中を語った。

 バラが見頃を迎えている植苗の観光庭園「イコロの森」の工藤敏博代表も、感染対策と経済活動の両立を望む。「花の観賞は屋外で感染リスクは少ない」と話し、行政の動きを注視する。

 夏の観光シーズン本番を迎えた宿泊業界にも暗い影を落としている。苫小牧ホテル旅館組合によると、8月の宿泊予約はコロナ前の8、9割ほどに回復していたが、感染者が増えだした7月からファミリー層を中心に予約キャンセルが出始めているという。ビジネスホテル「くつろぎの湯苫小牧ホテル杉田」(表町)を経営する佐藤聰組合長は「せっかく客足が戻りつつあるのに、また(行動制限が)出たらと思うと、不安でいっぱいだ」と顔を曇らせる。

 飲食店業界も深刻だ。北海道料理飲食業生活衛生同業組合苫小牧中央支部の斉藤芳夫支部長は「第6波が落ち着き、ようやく客が戻ってきていたのに」と、感染拡大のぶり返しを悔しがる。毎日、ニュースで報じられる感染者数に「コロナ対策と経済を両立させるというなら、日々の人数はもう公表しないでほしい。街に人が出なくなる」と訴えた。

 市内で飲食店などを営むTLCフードサービス(錦町)の谷口亮代表は「第7波に入った7月中旬以降、キャンセルが増え、一気に利用客が減ってしまった」と嘆く。「今後、行政が行動制限を掛ける事態になれば、経営はさらに厳しくなる」と憂い、事業継続への支援を求めた。

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