今もまだウクライナとロシアの間では、戦争が続いています。ニュースなどを見て、「もし、日本でも戦争が起こったらどうなるの?」と、不安に思う子もいるのではないでしょうか。
戦争によって国を追われた難民の半分以上は子供だそうです。家族や学校生活を奪われた上に、避難した国で受け入れてもらえなかった子も大勢います。
この本では、そのような子供たちの心の声を、やさしい言葉で伝えています。柔らかいタッチで描かれた絵からも、戦争の怖さと共に希望が見えてくる様子が伝わってきます。
世界のどこかで実際に起きていることを、低学年の子にも分かりやすく伝え、考えるきっかけになる本です。
(すずき出版 1650円)
苫小牧泉野小学校
田中珠江