第17回全国高校選抜アイスホッケー大会は3日から予選リーグが始まり、東胆振の苫小牧東、苫小牧中央が白星スタートを切った。駒大苫小牧は白樺学園に競り負けた。
27チームの出場を予定していた大会は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で武修館、釧路江南、東京都高体連選抜、関大一、福岡ブレーカーズが欠場。22チームが3、4チームずつ8ブロックに分かれて予選リーグを展開する。各ブロックの勝ち上がり8チームによる決勝トーナメントは6日からスタート、決勝は7日。予選リーグ1は武修館、東京都高体連選抜が欠場のため、水戸啓明が決勝トーナメントに進出。
3日は予選リーグ8試合が行われ、苫東は西武ホワイトベアーズを2―1、苫中央は東北を4―2で下した。駒大苫小牧は0―1と接戦の末、白樺学園に敗れた。
全国的な新型コロナウイルス感染症の拡大傾向を受けて無観客開催。インターネットでライブ配信も行っている。
▽予選リーグ4
苫小牧東2―1西武ホワイトベアーズ
苫小牧中央4―2東 北
▽同7
白樺学園1―0駒大苫小牧
▽予選リーグ2 埼玉栄(勝点3)3―0日光明峰(勝点0)▽同3 岩手県選抜(勝点3)4―3長野県選抜(勝点0)▽同5 清水(勝点3)12―0愛知県選抜(勝点0)、武相(勝点3)13―2熊本沖縄選抜(勝点0)▽同8 八戸工大一(勝点3)5―0北海(勝点0)
―少数精鋭の苫東「総力戦で勝利つかむ」
登録選手12人と少数精鋭の苫東は総戦力でまずは1勝。田中監督は「走り込みで体力をつけてきたので最後まで走り切れていたが、試合運びの考え方をもっと理解しないと」と初戦を振り返った。
試合前、流れを大切に―と指示。第1ピリオドから足を使ったチェッキングで流れをつかむと、数的優位なパワープレーで2点を先制し試合を優位に運んだ。
しかし、リスクの高いプレーが続き、第2ピリオド終了間際には反則で相手にチャンスを与え1点を返された。「攻めの意識が強く前掛かりになったことで守りがおろそかになっていた」
第3ピリオド開始前「時間帯を考えて謙虚にプレーすること。しっかり守ってから攻めるように」と監督のアドバイスに気を引き締めた選手は体を張った守りで1点リードを貫徹した。渡辺主将(3年)は「リスクのないプレーを心掛けて、自分たちのホッケーで次も勝ちたい」と意気込みを語った。