ウポポイ  夏休みイベント多彩 特別公演や限定グルメ提供  白老

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  • 2022年8月1日
交流体験ホールで上演された特別公演「イノミ」

  白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)でイベント「夏はウポポイでたのしもう!」が21日まで行われている。体験交流ホールでの「イノミ アイヌの祈り・歌・踊り」のほか、国立アイヌ民族博物館は特別展の展示品を追加。夕暮れ以降のポロト湖畔やプロジェクションマッピングショーを見ながら楽しめる限定グルメの提供もある。

   7月30日には体験交流ホールで、アイヌの重要な伝統儀礼「イヨマンテ」の復興と伝承を目指す創作プログラム「イノミ」が行われた。

   舞台は、アイヌの芸能が祈りとともにあったことを感じてもらおう―と、カムイ(神)に感謝の祈りをし、酒や歌、踊りでもてなし、土産とともにカムイの世界へ送り出す儀礼「イヨマンテ」の意義を伝えた。若い伝承者たちの知識と技術の維持向上などを目的に、ストーリー性のある演出で展開した。期間中最後のイノミは14日午前11時半から。定員303人。

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   国立アイヌ民族博物館の特別展示「CHIRI MASHIHO 知里真志保―アイヌ語研究にかけた熱意」では7月26日から展示史料4点を追加した。同展を鑑賞した遺族から、真志保の北海道大学文学博士の学位記など書類3点を借り受けたほか、会場出口近くに設置していた「赤べこ」と一緒に映った真志保と親戚一同の写真1枚と真志保の三女の思い出をまとめた解説パネルを加えた。

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   ウポポイ内のカフェやフードコートでは夏季限定の特別メニューやセットメニューを展開している。レストラン「焚火ダイニング・カフェ ハルランナ」では予約制のディナーを5500円と1万1000円のコースで提供。フードコート「ヒンナヒンナキッチン炎」ではドリンクと串、おつまみセットを1000円、1500円の2種類提供する。カフェ「リムセ」ではノンアルコールカクテル各500円、サーモンのフィッシュ&チップスを650円で、「ななかまどイレンカ」はふわふわかき氷クンネソフトを500円で販売する。一部テークアウトにも応じている。

   広報担当者は「夕暮れのポロト湖やライトアップされたチセを眺めながら園内の夜を楽しんで」と来場を呼び掛けている。

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