市街地に大きな港を抱える苫小牧は、北海道を代表する海の玄関口。3連休となった国民の祝日「海の日」の18日は、苫小牧港・西港の水際で釣りを楽しむ家族連れの姿を目にすることができた。
釣り倶楽部担当が足を運んだのは、市内入船町に位置する西港北埠頭(ふとう)の「キラキラ公園」と、フェリーターミナルに隣接する「入船公園」。いずれも家族連れやグループ、個人の釣り人などが釣り座を構えていたが、1時間ほど様子をうかがっていても釣果の確認はできず厳しそう。全体的に苦戦を強いられていた。
千歳市から訪れた及川充利さん(45)と稜介君(8)親子は、午前9時から西港フェリーターミナル横の「入船公園」に入釣。カレイ類から根魚まで、幅広い魚種での五目釣りを目指した。
充利さんは回遊するサバ狙いで、サビキ仕掛けの先端にメタルジグを装着した「ジグサビキ」で遠投。稜介君は、コマセ籠に6本針を組み合わせたオーソドックスなサビキ仕掛けを選択し、足元の根(障害物)の周辺に潜む小魚をターゲットに、さおを上下に動かして誘いを繰り返していた。
昨年から釣りに挑戦している稜介君。「魚が掛かった時の『ビクビク』するのが楽しい」と笑顔。この日も幾度か小さな当たりがあり、さお先が震えては「あっ!!!」と大きな声を上げ、針掛かりを逃して悔しがる姿も。
この日は、あいにく釣果には恵まれなかったものの、親子で「海の日」にちなんだ充実した休日を楽しみ、思い出を刻んでいた。