「先進国の中で日本は女性議員の比率が最も低い。社会の変化についていけない。もはや先進国とは言えない状況です」
道庁赤れんが庁舎前で行った22日の公示日の第一声。党ジェンダー平等推進本部長として、女性や若い議員を増やし、政治を変えていかなけれぱならないことを強く訴えた。
テレビリポーター出身の異色の政治家。参院議員を2期、12年間務めた。政権与党だった旧民主党が下野し、旧民進党の誕生。そして立憲民主党と希望の党、国民民主党に事実上分裂した激動の時代を現職国会議員として体験してきた。
「日本は安倍政権になってから、菅政権、岸田政権とずっと1強の国会が続いている。そして今、野党は一枚岩になれない状況に変わってしまった」
今参院選が終わると、3年間は大型国政選挙のない時期に入る。与党側からは「黄金の3年間」との声もささやかれる。
「重要な議論が結局、自民党とその補完勢力も加わり、また数の力で押し切られてしまうのではないか。そんなことが起きては困る」。そのためには「現職再選組がしっかり勝ち残ることが大切だ」。今年1月1日に還暦を迎え、悩んだ末に出馬を決めた理由だ。
2期12年、北海道の基幹産業である農林水産業を中心に国会議員としての仕事に打ち込んできた。「安倍政権以降、競争と新自由主義を持ち込み、農政改革を行ってきたが、全てうまくいっていない」と批判。「これまでの農政を見直し、食料安全保障の観点からも持続可能な農政にしていかなければならない」
全国有数の激戦区。序盤からデッドヒートが続く。前々回(2016年)同様、連合北海道の推薦を受けた選挙戦。組織を引き締め、3選のゴールを目指す。