東胆振の高校生アスリートを追い掛け、釧路市に10日間滞在した。同市では今年、陸上、ハンドボール、バドミントンの全道大会が開催。市内ホテルは連日ほぼ満室で、宿泊先を小刻みにはしごすることになった。
最初のホテルは快適だった。無駄に神経質で、ベッドや枕が合わないとすぐに体に不調を来すタイプでも毎日快眠。朝食に出た保存料、着色料不使用の焼きたてパンが絶品だった。
最後にお世話になった宿は、部屋内に物干しざおが設置されていた。長い出張で問題になるのが洗濯物。浴室で手洗いするのだが、いつも干す場所に困っていた。ハンガーも五つあり、ありがたく利用させてもらった。
ただ、一つ難所があった。仕事のしやすい机があったのだが、内側に絶妙な高さの出っ張り棚があり、椅子に座ろうとするたびに右膝を襲った。
擦りむけて赤くなった部位をさすりながら、苫小牧に向け車を走らせた。
(北)