東胆振の感染症指定医療機関として新型コロナウイルス感染症病床24床を確保している苫小牧市立病院は、4~5月のコロナ病床使用率が20・9%だった。コロナ入院患者は8日現在3人で、今年の「第6波」以降では落ち着いた状況となっている。
8日の市議会厚生委員会(宇多春美委員長)で松井雅宏氏(改革フォーラム)の質問に答えた。
同院のコロナ病床は4床運営でスタートし、道が定める医療提供体制のフェーズ(局面)移行や道の要請に基づき、一般病棟の一部を休止しながら段階的に増床してきた。病床使用率は2021年度、最大24床を確保した昨年5月21日~10月18日が31・8%、13床に縮小した10月19日~今年1月17日が6・6%、「第6波」により24床に再び増やした1月18日~3月31日が45・4%だった。
ただ、ゴールデンウイーク後は高齢者施設で感染が広がり、コロナとしては軽症でも、病態としては重症だったり、介護度が高かったりするケースがあるとし、同院は「病床を完全に閉めるのは難しい」と説明。今後は「道による医療提供体制のフェーズ引き下げ」か「入院患者ゼロの継続」のどちらかで病床縮小を検討するが、「道と相談して決定する」と述べた。