黒田東彦日銀総裁が、物価高容認発言の釈明に追われている。黒田総裁が6日の講演で「家計の値上げ許容度が高まっている」と発言するとインターネット上などで批判が集中。7日の参院財政金融委員会で「必ずしも適切な言い方でなかった」と発言を事実上修正した。
6日の講演は、東大の渡辺努教授が4月に行った「なじみの店でなじみの商品の値段が%上がったときにどうするか」というアンケート調査で、「値上げを受け入れ、その店でそのまま買う」という回答が半数を超えた点を基に黒田総裁が発言した形だ。だが、7日には「これだけで(家計の値上げの)許容度を測るつもりはない」と語り、幅広いデータで分析していく考えを明らかにした。