苫小牧市真砂町の出光興産北海道製油所(山岸孝司所長)は23日、桜並木の一般公開をスタートした。新型コロナウイルス流行の影響で2020年、21年と中止し、3年ぶりの実施。初日は市民ら33人が訪れ、美しい春の風景に見入った。
同製油所の桜並木は、構内の道路沿い全長約800メートルに遅咲きのヤエザクラ約100本が並ぶ。潮風に当たる影響からか、桜はフェンスの高さで成長が止まっているが、ボリューム感ある花弁を付け、至近距離で観賞できる。今年はコロナ対策などを踏まえ、見学者を27日まで1日2回、上限20人ずつを事前予約制で受け入れる。
気温の高い日が続いたためか、開花はピークを越えた様子だが、参加者は普段入れない製油所構内の景観をうっとりした様子で見学し、スマートフォンなどで記念撮影。夫婦で訪れた市内表町の千葉澄子さん(67)は「一つ一つの花が大きくてきれい。見せてもらえてうれしい」と喜んでいた。