安平町追分柏が丘にある道の駅「あびらD51(デゴイチ)ステーション」の来場者が19日午前、200万人を突破した。胆振東部地震からの「復興のシンボル」として2019年4月19日にオープンして以来、3年1カ月で大台に到達した。
同道の駅は、鉄道資料館を併設する道の駅として注目されるほか、新千歳空港からのアクセスが良好で札幌圏に近いこともあり、幅広い地域、年齢の人々が支持。初年度は80万人以上来場した。昨年、一昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で休業を余儀なくされたが、いずれも50万人前後が訪れた。
200万人目の来場者は、札幌市在住の真柄佳弘さん(61)、智子さん(63)夫妻。記念品として、チーズやトマトジュースなどの特産品と道の駅オリジナル商品の詰め合わせが贈られた。佳弘さんは「(きょうの施設内の雰囲気から)偉い人が来るのかと思っていたので、声を掛けられた時にはびっくりした。何度も来ているが、2人ともたまたま休みで来られてよかった」と笑顔を見せた。
及川秀一郎町長は「職員の皆さんの頑張りによって200万人を達成することができた。まだまだ来場者が増えていくように、町と観光協会で協力し、安平の観光を盛り上げていきたい」と意欲をうかがわせた。
同道の駅では20~22日の3日間、200万人達成を記念してテークアウトのドリンクを全品税込み200円で販売するほか、新メニューを提供。特産品販売コーナーでは地元名産品を販売する「あびら自慢市」を開催し、農産物直売所ではトマトの詰め放題を予定している。