むかわ町と言えば、「恐竜の町」として有名で、太古の歴史を感じることができる町です。今回は1982年に開館した穂別博物館について紹介します。館長の櫻井和彦さんに施設を案内していただきました。
穂別地区はかつて海だったことから、館内には海生爬(は)虫類のクビナガリュウ、モササウルス、ウミガメのほか、アンモナイトなどの海生生物の化石が多数展示されています。子どもも大人も見応えたっぷりです。
そして、アイヌ語で「神」を意味する「カムイ」、ラテン語で「トカゲ・竜」を意味する「サウルス」、日本を意味する形容詞の「ジャポニクス」からなる学名「カムイサウルス・ジャポニクス」(通称むかわ竜)の化石やレプリカも! 北海道や日本の宝とも言え、館内で時代をリアルに感じることができます。
アンモナイトは小さなものから巨大なものまであり、とにかく面白い! 櫻井館長の楽しく、分かりやすい解説で、見る楽しさのほかに、学ぶ喜びを体験できました。
町内の団体・企業は、恐竜に関連する商品やグッズを新たに開発し、「むかわファン」を増やしています。「恐竜米」や知育グッズ、ラーメン、ふりかけなどお土産も充実しています。博物館の近くには飲食店があるのもうれしい! とにかく化石がさらに好きになった日でした。
(金野英津子)
=第2、第4土曜日掲載=