首相、アジア・欧州歴訪へ出発

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  • 2022年4月29日
政府専用機で出発する岸田首相=29日午前、東京羽田空港

  岸田文雄首相は29日午前、東南アジア・欧州5カ国歴訪のため、政府専用機で羽田空港を出発した。各国首脳との会談では、ロシアのウクライナ侵攻をめぐり意見交換。覇権主義的な動きを強める中国を念頭に、「自由で開かれたインド太平洋」実現に向けた協力で一致するとともに、「力による一方的な現状変更」を認めない姿勢を共有したい考えだ。

   出発に先立ち、首相は同空港で記者団に「それぞれの首脳とウクライナ情勢をめぐって率直に意見交換し、自由で開かれたインド太平洋実現のための具体的な協力について確認したい。全体を通じて、平和を守るための訪問を行いたい」と語った。

   前半の東南アジアは3カ国を訪問。インドネシアは20カ国・地域(G20)、タイはアジア太平洋経済協力会議(APEC)の今年の議長国で、会議の成功に向けた連携を確認する。南シナ海で中国との領有権問題を抱えるベトナムとは、安全保障分野での協力促進を申し合わせる。

   後半の欧州では、5月4日にイタリアのドラギ首相、5日に英国のジョンソン首相とそれぞれ会談。軍事・経済両面で影響力を強める中国への懸念は欧州各国でも広がりつつあり、インド太平洋地域への積極的な関与を促す構えだ。6日に帰国する。

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