千歳市支笏湖温泉の支笏湖観光運輸(今野善修社長)は25日、支笏湖を周遊する観光船の今季の営業を始めた。今野社長は「利用者に楽しい思い出を持ち帰ってもらえるよう安全最優先で運航する」と語った。
今季の営業は23日に始める予定だったが、同日から翌24日にかけての強風で、両日とも終日運休となっていた。
観光船は総トン数約18トンで定員50人のところ、新型コロナウイルスの感染拡大防止へ20~25人に乗り入れを制限。周遊時間は約30分間で、水深2メートルに位置する船内16個の窓からは湖底も見られる。
25日、乗船した苫小牧市拓勇西町の公務員青木宏徒さん(31)は「初めての子どもたちはとても楽しんでいた」と笑顔。長女の悠花さん(5)は「水がきれい」、長男の絢也君(2)も「魚がたくさんいた」と船内の窓に映る光景にくぎ付けだった。
一方、オホーツク管内斜里町の知床沖で23日に小型観光船の浸水事故が起きており、同社は改めてスタッフに船の点検や安全運航の徹底を指示。乗客の快適性にも配慮し、引き続き、波高が50センチを超える際は、運航を見合わせるという。
営業は11月上旬までを予定。基本料金は大人1650円、小学生830円。運航時間は午前8時40分~午後5時10分(28日まで午前9時10分~午後4時40分)。
問い合わせは同社 電話0123(25)2031。