苫小牧市の新型コロナウイルスワクチン3回目接種は、23日で集団接種会場を終えて、51医療機関での個別接種のみとなる。これまで個別接種で使うワクチンは米ファイザー製、集団接種は米モデルナ製と分けていたが、5月以降は18歳以上を対象に全医療機関で1~20日の期間はモデルナ、21日~月末はファイザーを使用する。
21日の市長記者会見で発表した。
市は、モデルナを有効活用して3回目接種を加速させるため、2月10日からグランドホテルニュー王子(表町)で集団接種を始めた。4月で3回目接種のピークを越えるため、集団接種を予定通り終了する。
5月以降はワクチン供給量を踏まえ、対象者約12万5000人の9割を占める18歳以上のみ、使用ワクチンを期間で分けて運用する。誤接種の防止と市民への分かりやすさを踏まえて20日を区切りにしたが、6月以降はワクチン供給量によっては期間を変える可能性もある。
ただ、1瓶当たりのワクチン量は、ファイザーが基本6人分に対し、モデルナが15人分。接種する人数を確保しないと、余剰分は廃棄せざるを得ないため、医療機関によってはモデルナを敬遠する動きもありそうだ。
一方、初回(1、2回目)接種は5~11歳の小児も含めて、すべてファイザーで対応する。5月中旬にも始まる12~17歳の3回目接種も、ファイザーのみを使用する。
接種券が届き次第、予約できる。全般の問い合わせは市コールセンター 電話0144(82)9660。