レッドイーグルスDF・橋場亮、芳賀陽介―13年間チーム支え、功労者両雄去る

  • アイスホッケー, スポーツ, レッドイーグルス
  • 2022年4月14日
自身の子どもたちから花束を受け取る芳賀(左)と橋場=10日、王子製紙多目的トレーニングセンター

  13年間チームに貢献し続けてきたベテランDF2人が同時に一線を退く―。アイスホッケーアジアリーグのレッドイーグルス北海道の橋場亮(35)と芳賀陽介(同)が引退。2009年に前身の王子イーグルスに入団して以来、喜びと苦労を分かち合ってきた同期だ。10日に行われた引退会見で互いの存在について熱い思いを語った。

   苫小牧出身の橋場は、駒大苫小牧高から早稲田大を経て王子イーグルスに入団。芳賀は釧路市出身。東洋大を出て王子イーグルス入りした。2人ともU18、U20、ユニバーシアードで日本代表に選ばれるなど、入団前から輝きを見せていた。

   芳賀は入団当時の橋場について「同期で同じポジション。橋場には負けたくない―という気持ちが強かった」と振り返る。

   橋場も「芳賀は日本代表やチームのレギュラーとして活躍していた。彼を目標に、追い付け追い越せと頑張ってきた」と切磋琢磨(せっさたくま)してきたライバルの存在を語った。

   2人は11~12シーズンのアジアリーグ制覇に貢献したほか、3度の全日本選手権優勝も経験。共にプレーする年数が増え、芳賀は「お互い何でも分かるようになった」。橋場も「つらいときも声を掛け合い、支え合ってプレーしてきた」と絆の強さで苦難を乗り越えてきた。

   引退が決まった際、3季にわたって主将を務めた芳賀はリーダーらしく「やり切った。これからの若い選手にチームを託したい」と述べた。橋場も「安堵(あんど)感のようなものを感じた。日々全力でアイスホッケーに向き合い、妥協しなかった自分を誇りたい」と胸の内を語った。

   最後に橋場は「芳賀の存在が頼もしかった。一人じゃここまで来られなかった」と感謝を伝えた。芳賀も「一緒にプレーできて本当に良かった」と会心の笑みがこぼれた。

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