地域留学生

  • 特集, 記者コラム「風」
  • 2022年4月13日

  この春、鵡川高校は「地域みらい留学365」の制度を活用して都市部の高校生を留学生として受け入れた。

   2年生の1年間を地方の高校で過ごし、都会では味わえない経験をしてもらう事業だ。地域の高校の魅力化を図る内閣府の取り組みでもあり、留学が終わった後、町との関係を保ち続けてもらうことで「関係人口」の創出も狙う。

   胆振東部地震からの復興をはじめ、未来志向の好循環のまちづくりを目指すむかわ町にとって、留学生の存在は心地よい風となり、将来的に新たな「つながり」をもたらす可能性が大いにある。

   町の代表的な部分では、世界に誇る恐竜化石などの歴史遺産があるほか、ブランド力の強いシシャモやメロンが全国に名をとどろかせる。

   ただ、それだけにとどまらない魅力や町外の人だからこそ「見えるもの」「感じること」がこの町にはあふれている。町全体で最高の舞台=キャンパスを用意し、良い1年にしてほしいと思う。(石)

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