苫小牧港・東港でカレイ実釣リポート 今季初釣果 33センチクロガシラ 

  • 釣り
  • 2022年4月7日
東港は一本防波堤も海岸もクロガシラの好ポイント
東港は一本防波堤も海岸もクロガシラの好ポイント
釣り倶楽部担当の今季初釣果となった中型のクロガシラ
釣り倶楽部担当の今季初釣果となった中型のクロガシラ

  春本番となり、5月にかけて本格化するクロガシラを狙って3月下旬の穏やかな日、東胆振の人気ポイント、苫小牧港・東港の中央水路で今季初のカレイ釣りにトライした。夕方まで粘ってようやく33センチの中型1匹を上げ、何とか釣果付きのリポートをまとめた。

   現地に到着したのは午前8時すぎ。通称・一本防波堤からの投げ釣りを想定していたが、浅場で防波堤際に車を止めやすい人気ポイントは既にさおの放列になっている。春を待ちわびた釣り人の動きが活発なことを実感。狭い釣り場を見ながら、どうしようと考えていると目前の釣り人に40センチ超の良型が上がり、期待値は一気に高まった。

   とはいえ、混雑している所では隣とおまつりしやすい。無理に入ると気まずくなることもある。人気ポイントは諦め、向かいの船だまりに移動した。

   船だまりでは先客が3組。期待を胸に1時間強ほどさおを出してみたものの、魚信は皆無。周囲も釣れた様子は見られない。早々に移動を決断し、さおを畳んで200メートルほど歩き、実績のある岸辺からの投げに切り替えた。

   護岸と砂浜には4組が入釣していた。空気は冷たくても風と波は静穏でまったり感が漂う。何度か餌を替え、数時間がたち、諦めかけたころ約100メートル投げたさおに魚信。3、4秒ほどさお先が揺れてナイロン3号の道糸がふけた。

   はやる気持ちを抑えながら、次の当たりを数分待てど、さお先はまったく動かない。”沈黙”と”疑心”に耐えかねて、少しだけリールを巻いて聞き合わせをすると「グググッ」と魚の重みが伝わった。「乗っている」ことを確信してリールを巻き、底に差し込むカレイ特有の手応えを楽しんで慎重に取り込んだ。煮付けにいい中型でやや厚みのあるクロガシラだった。

   この日は2本の投げざおで100~70メートルの範囲を探った。餌は、あらかじめ塩で締めて水分を抜き、片栗粉をまぶして冷凍保存していたイソメを2本掛けで使った。シーズン初釣果に気を良くしていた直後、もう一本のさおに大物を予感させる当たり。緊張感が走ったが、食いが浅かったか、針先が甘かったか、残念ながら2匹目を手にすることはできなかった。

   魚影は薄くても、40センチ級の良型も期待できる早春のクロガシラ。一本防波堤は間もなく「釣り防波堤」として先端側が有料開放される。今後の東港の釣況が注目される。

過去30日間の紙面が閲覧可能です。