「先生が満足し、幸せを感じるのではなく、まずは子どもたちの思いが先にそうなければならない」と、児童が喜ぶ姿を見て、教師が会心するような学校にしたいと考えてきた。
室蘭市出身で、北海道教育大学函館校卒。初任地は、長万部中学校。外から見える日本を知りたい―と、コスタリカ大使館付属サンホセ日本人学校で1995年度から3年間、教壇に立った経験を持つ。日本の治安の良さや豊かさを実感し、「それを幸せだと感じられる子が育ち、幸福感を他の人に分け、一緒に幸せになれるような大人になってほしい」と願う。
退職を控えた今月中旬、「校長ファンクラブ」を自称する6年生から、校長の似顔絵や色紙、感謝状をサプライズでプレゼントされた。子どもたちの笑顔を見たいと志した教職の道。「良い宝をもらった。清水小に赴任できて幸せだった」と喜びをかみしめる。